介護リーダーの役割

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求められる役割

求められる役割

真の介護リーダーとは

そもそも、「リーダー」とはどういった人物を指すのでしょうか。リーダーとは、「スタッフをまとめて全体の目標を達成する組織人」です。また、職種として定義されるリーダーと役職としてのリーダーは別物であるという点を覚えておきましょう。例えば、日替わりの当番制リーダーや介護スキルを教えるだけのリーダーは真の介護リーダーとは呼べません。しかし、介護現場にはそういったリーダーが多く見受けられるのが現状です。これは、「介護職は一般職とは異なる仕事である」という誤った認識があるためだと考えられます。人と社会の関係はどの職種にも変わりはなく、一般企業であれば自分の会社が顧客に対してどのような価値を与えられるかを考えています。これは、介護職も同様であることを忘れてはいけません。
高齢者の介護をすることだけでなく、現場を俯瞰して観察し、目標を達成するための提案や改善を行うことが介護リーダーに求められる本来の役割です。自分だけで仕事をするのではなく、部下を信頼して仕事を任せ、現場全体が効率的に動けるように設計しなければなりません。

注視すべき指標

介護リーダーとして注視すべき指標は、「離職率」「事故率」「利用率」です。これらを日々意識しながら業務を行うことで組織の生産性が向上し、介護リーダーとしての役割を果たすことができます。
離職率はスタッフを大事にしているかどうかが如実にあらわれる数字です。離職率が低ければ低いほど、スタッフにとって働きやすい環境であるといえます。例えば、ある介護リーダーはスタッフ同士が直接会えない時でもコミュニケーションを図れるメッセージボードを設置しました。その結果、職場全体に活気が出て、業務も効率化されました。こういった働きかけも介護リーダーには必要なのです。事故率については、特に「過去と同様の事故が起きていないかどうか」に注目しましょう。過去の失敗から学び、環境改善に取り組む姿勢が求められます。利用率は利用者の満足度や施設の充実度を示す数字です。具体的な目標値を設置し、達成に向けた取り組みを行っていきましょう。

必要な心構え

介護リーダーには介護スキルも必要ですが、それ以上に大切なのは「謙虚さ」「素直さ」「向上心」といった心構えです。「今よりもいい方法はないだろうか」と常に考える姿勢を持ち、自分や周囲の行動を素直に見直すことでより満足度の高いサービスの提供が可能となり、結果的に自身の人間的な成長にもつながります。専門職ゆえ具体的な介護スキルの向上にだけ目を向けてしまいがちですが、このような心構えも重要です。

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